アディーレ法律事務所が業務停止になり、
依頼者の中では大きな混乱が生まれています。
このような混乱の中で
アディーレに依頼中であった顧客の方たちは
どのように対処していったらよいのでしょうか。
今回はアディーレの懲戒対象者、
アディーレの業務停止前の評判、
アディーレの業務停止と依頼中のケース別対処法を
紹介していきたいと思います。
目次
アディーレの懲戒対象者と他の有名事務所の規模
アディーレ法律事務所が業務停止となり、
多くの人に影響が出ています。
現在懲戒対象となっているのは
元代表の石丸弁護士のみのようですが、
今回の件ではアディーレ法律事務所も業務停止となっているので
その影響が問題視されているようです。
アディーレ法律事務所は法律事務所の中でも
規模が大きく185人以上もの弁護士を抱える事務所です。
これだけ多くの弁護士がいるとなれば
顧客の数もそれ相応になります。
業務停止後現在3309件以上の相談が
殺到しているという状況です。
他にも規模の大きい事務所があり
514人所属の西村あさひ法律事務所、
395人所属のアンダーソン・毛利・友常法律事務所、
375人所属の長島・大野・常松法律事務所、
368人所属の森・濱田松本法律事務所、
362人の所属のTMI法律事務所
などがありますが、アディーレ法律事務所はその次に位置する
国内第6位の事務所のようです。
最近では人気お笑い芸人出演のCMをたくさん流すことにより
知名度も上がっていたため
大きな問題に発展したという声もあります。
今回の懲戒処分ではアディーレ法律事務所は2か月間の業務停止、
元代表の石丸幸人弁護士は3か月の業務停止処分になりました。
事務所と代表が業務停止となってしまいましたが
では、アディーレ法律事務所は業務停止となる前は
顧客から一体どのような評判を受けていたのでしょうか。
アディーレの評判 債務整理が得意な弁護士は本当に存在するのか!?衝撃の事実が判明
アディーレ法律事務所は現在業務停止状態ですが、
業務停止前の評判はどのようなものだったのでしょうか。
今回はネット上に寄せられている声を集めてみました。
<アディーレ法律事務所の評判>
・報酬が効率的に取れない内容は敬遠されることもある
・広告費を多くかけて利益を追求している
・「昔相談に行ったが司法書士の態度が無茶苦茶悪くて 依頼せずにすぐ帰った 」
・業界では「債務整理のアディーレ」という見られ方をしている
・決められたフォーマットで事務的に処理される
・一般的な任意整理や過払い金の対応はスムーズ
・「仕事は適当 ストレス発散のような電話対応
ヤクザみたいな言い掛かりの三拍子 相談しなけりゃよかった」・弁護士はほとんど表に出てこず事務員とのやり取りとなる
・弁護士が多く能力にバラつきがみられる
・懲戒処分の苦情がきている
・「正直、アディーレの良い噂は聞きませんし、
私のいた事務所の弁護士も、「アディーレか…(笑)」というような反応です。」
ネット上ではこのような声が寄せられているようですね。
またアディーレに相談をしに行こうという方の中には
特に相談内容が、債務整理、慰謝料、過払い金、浮気などが多いようです。
しかし、そのような相談内容も
担当してくれる弁護士の方によってスムーズに解決できたり、
解決に時間がかかったり、または弁護士の態度が良かったり悪かったりと
非常にバラつきがあるという事実もあるようです。
アディーレには多くの弁護士が所属しており
弁護士によって得意とするジャンルが違うので、
たまたま相談内容とその弁護士の得意ジャンルが一致していれば
スムーズに解決へ向かって進んでいきますが、
不一致だとなかなか解決していけないという事態にも
繋がっていってしまうようです。
では実際にニーズの多い内容に強い弁護士は
ちゃんと所属しているのかという話になりますが、
そのような弁護士は確かに存在しているようです。
過去、実際にアディーレに電話をして聞いた方の話によると
債務整理が得意な弁護士などはちゃんと所属しているようで、
例えば相談内容が債務整理であり、
相談をしに行ったときにこのような方に当たれば
スムーズに解決することもできるようです。
アディーレ法律事務所には様々な声が寄せられているため
もしも業務停止後に相談しに行こうと思っておられる方は
相談内容のジャンルが得意な弁護士がちゃんと所属しているのかなどを
しっかり調べていくと無駄な時間や無駄なお金を払わずに済みそうですね。
アディーレの業務停止 依頼中の顧客のケース別対応一覧
アディーレ法律事務所は現在業務停止状態ですが、
この業務停止状態で一番困るのは言うまでもなく、
今現在依頼をしている顧客の方たちです。
では顧客の方たちはどうしたらよいのでしょうか。
相談のケース別に解決方法は違うため、
ここでは特に多いケースについて紹介していきたいと思います。
(詳しいケース別対応については別記事で紹介していきたいと思います。)
1.任意整理で和解交渉の前に費用を分割支払い中のケース
債務整理手続の中でも自己破産などの
法的整理は相手が裁判所で手続の手順が決まっていますから、
手続中に弁護士が交代しても大きな問題はありません。あまりありませんが、自己破産手続中に弁護士を解任したり
弁護士が辞任しても手続に大きな影響は出ません。
一方で民民の和解交渉である任意整理の場合は代理人の弁護士の手腕に頼っていますから、
手続中に弁護士が交代することは依頼者側に不利になる場合が多いと考えられます。特に、厄介なのは任意整理の和解交渉前に
費用を先払いで分割支払中の依頼者のケースです。通常、任意整理において費用の分割を希望すると、
和解交渉に入る前に費用を分割で先払いします。
つまり、費用の分割払いが終わってから、弁護士による和解交渉が始まる訳です。したがって、費用の先払い中に今回の業務停止に遭遇した場合は、
依頼者の不安は大きくなることが想像されます。現在、アディーレ側は少なくとも3.5万件~5万件に上る依頼者に文書を発送中で、
とりあえず、1回目の一般的な文書が届いたとしても
個別の対応までには相当な時間を要すと考えられます。ただ、今後、依頼を解約した場合にアディーレ側が分割で先払いした費用を
全額返還しないとは考えられません。
一部が手数料として差し引かれる可能性はありますが、
大部分の費用は返還されない筈はありません。アディーレ側からの文書を待って対応する必要があります。
ただ、アディーレ側からの委任契約解除の連絡が金融業者側に行くと、
新たな受任通知が来ない限り金融業者側から
債務者に直接連絡が来ることも考えられます。(引用)
<結論>
アディーレとの委任契約解除に、速やかに次の弁護士と委任契約を結ぶ。
2.任意整理でアディーレから代行送金しているケース
任意整理の和解交渉が終わり返済計画に沿って返済しているケースで、
返済金をアディーレから代行送金している場合があります。
このケースではアディーレの業務停止処分により代行送金業務もストップします。一般的に金融業者との和解契約では2回分以上(2ヶ月以上)支払いが遅れると、
一括請求される契約になっていることが多いと言えます。(引用)
<結論>
自身で支払いを継続するか、あるいは、早急に次の弁護士を見つける必要が出てきます。
3.過払い金の裁判中のケース
過払い金の裁判をアディーレの弁護士に依頼し裁判が継続中の場合は、
次の公判に依頼者か弁護士が出廷しないと欠席のまま判決が下されてしまいます。そこで、依頼者一人で裁判を継続することもできないことはありませんが、
できれば別の弁護士に依頼する事で裁判を継続した方が良いでしょう。いずれにしても、アディーレから訴訟資料を至急取り寄せるか、
裁判所に行って裁判記録をコピーする必要があります。
各裁判所には「司法協会」という窓口があり裁判手続の相談を受け付けています。(引用)
<結論>
時間とやる気さえあれば依頼者一人で裁判を継続することも可能。
今回依頼中だった顧客の方たちは
本当に心配になる出来事になったのではないでしょうか。
テレビでもよくCMが流れていますし、
大きな事務所ともなれば
安心して相談しに行ってしまいますよね。
今回は2か月の業務停止ということですが、
業務停止が終わってもしばらくは他の法律事務所に
相談しに行かれる方が多くなりそうです。
今回のことがきっかけでアディーレ法律相談所が
前よりも気を付けることは確実なので、
それを見越して相談をしにいくというのもアリだとは思いますが、
しっかり調べてからいかれた方が良いでしょうね。
アディーレ法律事務所の今後の進展や
依頼中の方で他のケースでの対応の仕方などについては
別の記事で紹介していきたいと思います。